金鷲旗とはAbout
高校柔道界で規模の大きい大会の一つとして定着した金鷲旗。
今年で96回を数える長い歴史があり、後にメダリストとして世界を舞台に活躍した山下泰裕や鈴木桂治、井上康生、谷亮子など、「柔の原石」が続々と誕生してきた。
今や金鷲旗は“世界への登竜門”といわれ日本柔道界の新星が誕生する舞台として熱視線を浴びている。
歴史
大正5年(1916年)現在の西日本新聞社の前身である当時の福岡日日新聞社が主催となり
『九州学生武道大会』の名称で福岡県下12校の参加で初めて開催した。
オープントーナメント
予選を行わないオープントーナメント方式を採用。参加校数が多く、
試合日程が数日に及ぶハードな大会のため、
毎年さまざまなドラマが生まれている。
抜き勝負
5人制団体勝ち抜き戦、
いわゆる「抜き勝負」によるトーナメント戦。
抜き勝負を採用することにより、
1人で勝ち進んでいくケースがあり「5人抜き」「10人抜き」「15人抜き」「20人抜き」といった勝ち抜いた数に応じた敢闘賞が用意され、
この表彰を受けることが名誉となっている。
100年の歩み
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九州学生武道大会の名称で抜き勝負の第1回大会を福岡市の東中洲九州劇場で開催。福岡県内から12校が参加し、修猷館が優勝。18~23年に6連覇。25年にも優勝
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福岡武徳殿に会場を移す
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佐賀、長崎から参加
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朝鮮、満州などから参加
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修猷館が9度目の優勝
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西日本中等学校夏季錬成大会の名称で戦前最後の大会。戦争のため、この年以降中断
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学校柔道が課外活動を含めて全面禁止に
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学校柔道の禁止が解除
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西日本高校柔道大会(点取り試合)始まる。現在の全九州高校大会
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第1回全国高校大会(現全国総体)開催。久留米商(福岡)が初代王者
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西日本高校柔道大会として抜き勝負の大会が復活。鹿児島商が5度目の優勝
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全九州高校柔道選手権大会に名称変更。嘉穂(福岡)が優勝。参加校が初めて100を超える
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東京で第1回世界選手権(無差別級のみ)開催。夏井昇吉(秋田県警)が優勝
近畿や中四国から参加。会場を福岡スポーツセンターに。「西日本高校柔道大会」に改称。久留米商が5度目の優勝
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九州近県高校柔道大会に改称
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優勝旗の図柄にちなみ、大会名に「金鷲旗」が付く。南筑(福岡)が初優勝
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久留米商が6度目の優勝。福岡県勢が6年連続優勝
柔道が東京五輪の正式競技に決定
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パリで開催の第3回世界選手権(無差別級のみ)でアントン・ヘーシンク(オランダ)が日本勢3人を倒して優勝
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国体高校男子で福岡が2度目の3連覇
新設の九電記念体育館に会場を移す
東京五輪開催。日本が4階級のうち3階級を制覇。無差別級でヘーシンクが優勝
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ユニバーシアード東京大会で二宮和弘(天理大)、園田義男、園田勇(福岡工大)らが優勝
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新設の福岡市民体育館に会場を移す
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全国に門戸を開放し、233校が出場。鹿児島実が戦後初の3連覇
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嘉穂が全国総体で九州勢初の2連覇。金鷲旗で山下泰裕(熊本・九州学院)、吉岡剛(嘉穂)、松井勲(岐阜・関)が「高校三羽がらす」とうたわれ、注目を集める。九州学院が初優勝
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転校した山下を擁する東海大相模(神奈川)が初優勝。金鷲旗が初めて関門海峡を渡る
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大会が通算50回目となる
モントリオール五輪で福岡県警の二宮和弘と園田勇が金メダルを獲得 -
全日本選手権で山下泰裕(東海大)が史上最年少の19歳で初優勝。以降、9連覇
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第1回全国高校柔道選手権で天理(奈良)が優勝
北海道の東海大四(現東海大札幌)が初優勝。大会史上初めて九州勢が決勝に進めなかった
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東海大五(現東海大福岡)が大将不戦のまま初優勝。東海大勢が4強のうち3校
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嘉穂が6度目の優勝。戦後は5度目で九州勢最多。以降、公立高の優勝はなし
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福岡国際センターに会場を移す。4強を初めて九州勢以外が占める
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九州勢以外の参加が100校を超える。世田谷学園(東京)の古賀稔彦が決勝で前年に続いて大将同士の延長戦を制し、2連覇
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金鷲旗女子大会が個人戦として始まる。初代女王は鈴木香(千葉・松戸馬橋)
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女子が3人制の団体戦(点取り試合)に。柳川(福岡)が優勝
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女子が現在の5人制の抜き勝負に。柳川が優勝し、5連覇。翌年も優勝
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マリンメッセ福岡に会場を移す
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男子で世田谷学園の大将棟田康幸が決勝では史上初の4人抜き
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東海大二(現東海大熊本星翔)が初制覇。九州勢の優勝は18年ぶり。これ以降、九州勢の優勝はなし
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世界水泳選手権開催のため、会場を福岡国際センターに戻す
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世田谷学園が14度目の優勝を果たし、同校の持つ最多優勝回数を更新
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海外からの参加受け入れ初年度。男子は史上最多の360校エントリー。女子は敬愛(福岡)の大将畑村亜希が決勝で4人抜きし、同校初の大旗をつかむ
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女子史上最多の170校エントリー
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男子は後の五輪メダリスト・ベイカー、ウルフを擁する東海大浦安が初優勝。女子は敬愛が優勝。大将の岡は座り大将。
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女子は敬愛が連覇。大将の岡は2年連続座り大将
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大会創設100周年記念。大会を継続してきた功績を称え、全柔連・山下会長から西日本新聞社・柴田社長が表彰を受ける。開会式前に穴井隆将天理大学柔道部監督とお笑い芸人のはなわによるトークライブを開催。
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西日本新聞創刊140周年記念大会。男子では桐蔭学園が12年ぶり2度目の優勝。女子決勝では後の五輪金メダリスト、阿部(夙川)が南筑の選手を4人抜いたが、大将の素根が5人抜きで逆転の初優勝。
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男子は春の選手権に続いて国士舘対天理、2度目の決勝対決。斉藤擁する国士舘が優勝。女子は素根の活躍により南筑が連覇。
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福岡市総合体育館・照葉積水ハウスアリーナに会場を移す。またインターネットでの新エントリーシステム「大会運営向上心」を導入
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新型コロナウイルス感染症が世界的流行となった影響で、令和2年度大会の中止を決定。戦中、戦後の中断期間を除いて、中止は初めて
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新型コロナウイルス感染症の感染者数は収束せず、2年連続の大会中止を決定
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新型コロナウイルス感染症対策を行い、3年ぶりに開催。オンラインチケットでの来場者管理、試合動画の有料オンライン配信を実施。男子決勝では、埼玉栄と国士舘が対戦。大将同士の一戦は延長でも決着がつかず、旗判定で埼玉栄が初優勝。
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女子は佐賀商が佐賀県勢初の優勝を飾る
大会歴代優勝校
金鷲旗 男子
金鷲旗 女子