西日本読書感想画コンクール

募集終了!

指定図書一覧

小学校低学年の部

ともだちはしおりのこぶた
ともだちはしおりのこぶた
真山みな子/作 山西ゲンイチ/絵
まゆは町の図書館で、絵本ではない“物語”の本をはじめてかりることにした。ピンクいろのぶたのしおりをもらって帰宅したまゆは、ママに読んでもらったところをひとりで読んでみた。しおりをページにはさむと、とつぜん、こぶたの頭がこくんとうなずく。どうやら、はじめて本を読む子に使ってもらっているときだけ、動いたりしゃべったりできるらしい。ひとりの少女がぷーもんといっしょにドキドキしながら本を読んでいく物語。
【金の星社】1,430円(税込)
なまえのないねこ
なまえのないねこ
竹下文子/文 町田尚子/絵
八百屋や書店、パン屋、蕎麦屋、喫茶店などの飼い猫たちが、みんな持っている「名前」に憧れている、ひとりぼっちの猫。ある日、お寺の猫に「自分で好きな名前をつければいいじゃない」と言われ、名前を探すことに。名前のない猫が見つけた「ほんとうに欲しかったもの」とは? 愛猫家で猫が主人公の作品を多く発表している作家と、同じく愛猫家で猫の絵が人気の画家による猫愛に溢れた絵本です。
【小峰書店】1,650円(税込)
とりかえっこ はっぴょうかい
とりかえっこ はっぴょうかい
森川かりん/作 
はっぴょうかいで、やじゅうの役にきまったタロちゃんは不安顔。なぜなら、タロちゃんはおひめさま役のドレスを着たかったのです。そんなとき、おひめさま役のなつきちゃんから、お互いの衣装を交換する提案をされます。そして、ふたりは友だちの前で、とりかえた衣装を自慢げに披露するのですが……。男の子っぽい服とは? 女の子っぽい姿とは? 身近なできごとから、子どもに「性差の決めつけ」のことを考えさせます。
【汐文社】1,760円(税込)
ごきげんななめな おさるさん
ごきげんななめな おさるさん
スザンヌ・ラング/文 マックス・ラング/絵 ひさやまたいち/訳
ある日、ジム・パンジーは目がさめて、何もかも気に入らないことにきづきます。「おひさまはてりすぎるし、そらはあおすぎる。そのうえ、バナナはあますぎる」。ジャングルの仲間たちは気分を変えてやろうと、色んな遊びに誘いますが、どれもやる気になれません。ジムは「ごきげんななめ」な自分の気持ちとなかよくなれるでしょうか? イライラ、もやもやも心を守る大切な感情。感情との付き合い方を楽しく教えてくれる絵本です。
【評論社】1,650円(税込)
つきをなくしたクマくん
つきをなくしたクマくん
谷口智則/作・絵
いつもひとりぼっちのクマくんは、春になる前に冬眠から目を覚ましてびっくり。胸にあったはずの月のもようがありません。月をさがしに出たクマくんが森の中で出会ったのは、同じく月の形のペンダントをなくした女の子でした。二人は協力して、月をさがしに出かけます。二人の月は、無事に見つかるでしょうか? クマくんと女の子が出会い、打ち解けていく気持ちを季節に重ねて描いた、出会いのよろこびにあふれる絵本です。
【文溪堂】1,650円(税込)
とうちゃんは むしゃんよか
とうちゃんは むしゃんよか
内田麟太郎/文 西村繁男/絵
おれの父ちゃんは、大蛇山づくりの名人。だけど、母ちゃんがしなしてから、父ちゃんはしゃべらん。ぼーっと、テレビばかり見とる。おれも、こらえとるとに……。ある日、大蛇山をつくってほしいと、近所の人が父ちゃんをさそいにきた。父ちゃん、元気ばださんね! もうすぐ夏。大蛇山まつりが始まる……。勇壮な夏祭りを背景に、親子の絆と友情を描いた心あたたまる絵本。大牟田市出身、内田麟太郎の故郷への思いが込められた一冊。
【光村教育図書】1,430円(税込)

小学校中学年の部

ロサリンドの庭
ロサリンドの庭
エルサ・ベスコフ/著 菱木晃子/訳 植垣歩子/絵
体が弱い少年エリックの部屋に、突然ロサリンドがやってきました。不思議な女の子ロサリンドは、エリックとすぐに仲良くなり毎日遊ぶようになります。エリックはロサリンドといっしょにいると、なぜか体の具合がよくなり元気になるのです。ところがある日、ロサリンドはもうここには来られなくなると言い離れていきます。その後、思いがけなく素晴らしいことが起こって……。幻想的な雰囲気と、心地よい読後感に包まれる物語です。
【あすなろ書房】1,320円(税込)
海をわたる動物園
海をわたる動物園
いちかわけいこ/作 村田夏佳/絵
アフリカから日本へ動物たちを運ぶ船に偶然乗り合わせた大学生のシュン。戦後、殺処分などでからっぽになった動物園に動物たちを連れて帰る手伝いをすることに。アフリカから日本まで、60頭の動物と旅した物語。
【アリス館】1,540円(税込)
あなたに あいたい
あなたに あいたい
宮野聡子/作・絵
古びた伝言板に「あいたい」の文字をみつけたうさぎ。こりすやくまくんと「だれに、あいたいんだろう?」と話していると、いろんな動物たちが雨宿りにやってきます。みんなには、会いたいだれかがいます。でもなかなか会えません。そこへ、傷を負った渡り鳥がやってきて……。会いたいと強く願う思いに勇気をもらい、みんな会えたらいいねと、やさしい気持ちになれる絵本です。
【教育画劇】1,430円(税込)
ちいさな島のおおきな祭り
ちいさな島のおおきな祭り
浜田桂子/文・絵
竹富島は沖縄県のちいさな島。赤い瓦の家並みをサンゴの白い道がつなぐ美しい島です。この島にはたくさんの祭りが伝承されています。なかでも最大の行事、六百年続く「種子取祭」は、島人の誇りです。二日の間に八十近い演目が神様にささげられます。今年の種子取祭で「鬼とり」というお芝居にはじめて出演する小学生のなつみは、今からどきどきわくわくしています。いよいよ祭りの当日。なつみの声が、舞台にひびきます――。
【新日本出版社】1,650円(税込)
家守神1 妖しいやつらがひそむ家
家守神1 妖しいやつらがひそむ家
おおぎやなぎちか/作 トミイマサコ/絵
ママの再婚で、下町の古い家「佐伯家」に引っ越してきた拓。それ以来、拓のまわりでおかしな怪奇現象が起こるように。だれもいない部屋から聞こえる声、床に残った足あと…その正体は、佐伯家を100年以上守りつづけるつくも神、〈家守神〉だった! 彼らの姿が見えるのはなぜか拓だけで、「この家から出ていけ」とせまってくる。はたして家守神は拓の敵か、味方か? 家の守り神と少年のハラハラドキドキ新生活!
【フレーベル館】1,210円(税込)
新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい
新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい
あまんきみこ/作 黒井健/絵
(おやっ。あの人、たぬきじゃないかしら。きつねじゃないかしら。それとも……)そんなことをかんがえたことはありませんか。松井さんはタクシーの運転手さん。空いろの車に、ふしぎなお客さんをのせて、きょうはどちらまで? いつの時代もだれの心にも、あたたかくよりそうファンタジー。1968年の刊行以来、50年以上読み継がれるロングセラー「車のいろは 空のいろ」シリーズ、待望の新刊。
【ポプラ社】1,430円(税込)

小学校高学年の部

七不思議神社
七不思議神社
緑川聖司/作 TAKA/絵
リクは小学5年生の夏休みに、都心から引っこしてきた。ばあちゃんがひったくりにあってけがをしたからだ。近所の神社へお参りにいくと、どこか風変わりな少年タクミと出会う。「ここは七不思議神社とよばれていて、絵馬に七不思議をかくと、願いがかなうんや」と教えてくれる。リクはひったくりの犯人をつかまえたくて、怪談や不思議話を集める。妖怪たちと接近したり驚くことの連続のなか、新しい仲間たちと友情を深めていく。
【あかね書房】1,320円(税込)
気候変動のれきし はじめて読む‘地球を救う方法’の本
気候変動のれきし はじめて読む‘地球を救う方法’の本
キャサリン・バー、スティーブ・ウィリアムズ/文
エイミー・ハズバンド、マイク・ラブ/絵
しまだようこ/訳 大越和加/日本語版監修
何十億年も昔、地球が生まれた時にこの物語は始まりました。時が経つにつれて地球の気候は変わっていきます。化石燃料はどのようにできたのでしょう。化石燃料を燃やすと、何がどう変わるのでしょう。地球温暖化は、植物や動物やわたしたち人類に、どんな影響を与えるのでしょう? 科学者や技術者が生みだした再生エネルギーとはどんなものでしょう。そして、この世界を救うためにあなたにできることは……?
【絵本塾出版】2,200円(税込)
やくやもしおの百人一首
やくやもしおの百人一首
久保田香里/著 坂口友佳子/絵
古い百人一首の箱から、「来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに」のふだが消えてしまった。対となる「やくやもしおの身もこがれつつ」のふだが、貴族の女の子になって百人一首成立の時代にタイムスリップ! そこで出会ったのは、百人一首をえらんだあの藤原定家とその孫の為氏だった。過去と現代を行き来するドキドキの展開と、古典文化と武家の世へと移りゆく転換期をたくみに織り込んだ、百人一首が好きになる古典文学ファンタジー。
【くもん出版】1,650円(税込)
金色の約束
金色の約束
松本聰美/作 黒須高嶺/絵
大の仲良しだった光輝と智彦は、ある出来事以来、今では学校で会っても知らんふりだ。そんなとき、よくいっしょに遊びに行っていたあずま屋のじいちゃんから砂金採りグッズ一式と、手書きの地図を託され、砂金探しに行くことに。ところが、急な山道や難所でも二人の気持ちはすれちがってばかり。砂金は見つかるのか? 友情は取りもどせるのか? 少年のみずみずしい心の揺れと、見守る大人との信頼に満ちた、冒険と友情の物語。
【国土社】1,540円(税込)
人形つかいマリオのお話
人形つかいマリオのお話
ラフィク・シャミ/作 松永美穂/訳 たなか鮎子/絵
人形つかいのマリオは、あやつり人形たちといっしょに国じゅうを旅して、自分で考えたおもしろい人形芝居を見せてまわっていました。ところが、人気者になったマリオは、同じお芝居を何度もくり返すようになり、人形たちに話しかけることもやめてしまいました。同じ役を何百回も演じつづけた人形たちは、とうとう、糸を切って逃げ出すことにしましたが……? 人形つかいと人形たちの友情を描いた、さし絵たっぷりの楽しいお話。
【徳間書店】1,540円(税込)
ラスト・チェリー・ブロッサム わたしのヒロシマ
ラスト・チェリー・ブロッサム わたしのヒロシマ
キャサリン・バーキンショー/作 吉井知代子/訳
広島に住む12歳のユリコは、あるきっかけで自分の出生の秘密を知り悩む。それでも、裕福で優しい「お父さま」と、なんでも話せる親友マチコといつもの毎日をすごしていた。一方、戦争はますます激しくなり、不安はつのる。そして昭和20年8月、一発の原子爆弾でユリコは全てを失った—。日系アメリカ人著者が、被爆者である母の体験をもとに描く物語。アメリカの多くの学校で読まれ、国連の軍縮活動における推薦図書にも選定。
【ほるぷ出版】1,650円(税込)

中学校の部

しずかな魔女
しずかな魔女
市川朔久子/作 平澤朋子/絵
中一の草子は、図書館に通う日々を送っている。ある日ふとしたことをきっかけに、初めてレファレンスを希望する。やがて司書の深津さんが手渡してくれたのは、そっけない、白い紙の束。そこに描かれていたのは、ふたりの少女の、まぶしい夏の日々だった––。
【岩崎書店】1,430円(税込)
空から見える、あの子の心
空から見える、あの子の心
シェリー・ピアソル/作 久保陽子/訳 平澤朋子/絵
ひとりで校庭を歩き回ったり地面に寝そべったりする不思議な男の子、ジョーイ。周囲に馴染めないジョーイを気にかけていたエイプリルは、ある日ジョーイが校庭に巨大な絵をかいていることに気がつく。渦巻き、タイガー、雪の結晶……壮大なアートの数々に深く感動したエイプリルは、大騒ぎをせずにそっとジョーイを見守る。しかし、ひょんなことからジョーイの秘密が知れわたり、学校中を巻き込んだ大騒動に発展してしまう!
【童心社】1,650円(税込)
ボーダレス・ケアラー 生きてても、生きてなくてもお世話します
ボーダレス・ケアラー 生きてても、生きてなくてもお世話します
山本悦子/著
おばあちゃんの日課は死んだ犬の豆蔵の散歩に行くこと。散歩につきあった大学生の海斗が豆蔵のカラのリードを持つと、そこにはしっぽを振る豆蔵の姿があらわれた。少し透きとおっている。ほかにも生と死の間(ボーダーライン)に立つ「ボーダー」たちの姿が町のそこここに見えて来て……。海斗はボーダーの生前を調べ、その思いを遂げる手助けをするようになる。その中の一人、中学生の少女にも思いがけない過去があった……。
【理論社】1,540円(税込)

九州・山口各県学校図書館協議会選定 指定図書 協力出版社(50音順)

主催/九州・山口各県学校図書館協議会、西日本新聞社
後援/文部科学省、九州・山口各県教育委員会、公益社団法人全国学校図書館協議会、福岡市教育委員会
特別協賛/ENEOS株式会社