最優秀
指定図書の部
- 最優秀「しあわせのうた」
- 書名『アマガエルのうた』
作・谷口智則/アリス館 - 宮崎県 小林市立南小学校 1年 平川 想
アマガエルくんのうたは、しあわせをはこぶうたでした。さいごにもりのなかまとうたっているばめんです。にじやおんぷをかいて、たのしくうたっているようすをかきました。
自由図書の部
- 最優秀「空飛ぶライオンとベネチアの街」
- 書名『ベネチアと金のライオン(マジックツリーハウス19)』
作・メアリー・ポープ・オズボーン/KADOKAWA - 熊本県 熊本市立池田小学校 4年 中村 仁映
この絵は、ジャックとアニーがまほうで石のライオンを動けるようにして海の神様のネプチューンに会いに行こうとしている所をかきました。工夫した所は、ライオンの体と海です。ライオンの体はなるべくカラフルに見えるようにぬりました。海は、きれいに見えるようにいろんな色をにじませていきました。大変だったことは、細かい所をはみ出さないようにていねいにぬったことです。
指定図書の部
- 最優秀「きもだめしに能面」
- 書名『暗やみに能面ひっそり』
作・佐藤まどか/BL出版 - 大分県 大分大学教育学部附属小学校 5年 竹内 愛唯
私が描いた場面は、きもだめしの場面です。その理由は、夜に宗太が、能面が並んでいるおじいちゃんの作業場におそるおそる行っている場面が印象に残ったからです。宗太が夜に見たであろう能面を想像して描きました。
能面のはんにゃが半分蛇のように感じたから、蛇を描きました。工夫したところは色々な模様を描いて、怖さが伝わるように口や眉毛を「にっ」と笑っているように描いたことです。
自由図書の部
- 最優秀「誰にも届かない心の叫び」
- 書名『52ヘルツのくじらたち』
作・町田そのこ/中央公論新社 - 佐賀県 佐賀市立城北中学校 3年 内田 ひなの
私がこの作画を描こうと思った動機は、主人公キナコの長年にわたる心の内にひめた誰にも言えない悩みを一人で抱え込んでいる様と、52ヘルツのクジラという世界で一番孤独な動物、2つの話を合わせたいと考え描きました。特にこの絵を描く上で気に入っている所は肌です。特に光の反映が良く当たっている場所ではパステルカラー調の色を多く使用しているため独特の肌感になり、とても気に入っているかしょの一つです。
自由図書の部
- 最優秀「救糸」
- 書名『蜘蛛の糸』
作・芥川龍之介/角川春樹事務所 - 沖縄県 沖縄県立真和志高等学校 2年 鯉沼 孝庵
この本は、カンダタという大悪党が地獄に落とされたのだが、過去の善行により、救いの糸を一本垂らしてもらう物語です。
僕は、カンダタに糸が垂らされた瞬間を描きました。下に潜む亡者どもの悲痛な顔と、それから逃れようとするカンダタ、対比的に描くために色を工夫しました。また地獄を表すために、ペンで、染み込んでくるような形で表しました。天を地獄と対象的になるよう、天を指す根っこのデザインにしました。救いの糸は輝くように描きました。
優秀 (小学校の部)
指定図書の部
- 優秀「よるのたのしいがっこう」
- 書名『さかさまがっこう』
作・苅田澄子/文溪堂 - 沖縄県 うるま市立城前小学校 1年 幸喜 蒼
ぼくは、がっこうのじかんがさかさまになって、よるのがっこうであそんでいるところをかきました。べんきょうするところをゆうえんちみたいにあそべるとたのしいとおもったからです。
自由図書の部
- 優秀「ドーナツ池の中「つかまるな、ザリガニくん!」」
- 書名『ライギョのきゅうしょく』
作・阿部夏丸/講談社 - 宮崎県 宮崎市立宮崎港小学校 1年 古島 有希
どおなついけのなかには、いろいろなさかながいます。つよそうなざりがにも、おおきな、なまずもたべられました。ちいさなさかなは、おおきなさかなのきゅうしょくに、なります。たなごは、かくれんぼして、おおきなさかなに、たべられないようにします。らいぎょとたなごは、なかよしです。でもいつか、らいぎょは、たなごをたべます。そのせかいをかきました。てがいたくなるまで、くれよんでぬりました。いけのなかをかきました。
指定図書の部
- 優秀「楽しくうたうえがおのかえる」
- 書名『アマガエルのうた』
作・谷口智則/アリス館 - 福岡県 志免町立志免西小学校 2年 中村 花
わたしは、かえるが、くじらにのって、うたっている場めんをかきました。
一ばんがんばったところは、からだや顔の色です。
たくさんこすって、少しいたかったですが、きれいな色になってうれしかったです。
わたしが、読書かんそう画をして、思ったことは、一年生の時は、あまりじょうずにはかけなかったけれど、こんかいの絵は、とても、いいかんじで、いい絵になりました。
自由図書の部
- 優秀「みんなで力を合わせておにたいじ!」
- 書名『ももたろう』
作・平田昭吾/ポプラ社 - 長崎県 長崎市立西城山小学校 2年 浦川 愛実
人びとをくるしめているわるいおにをたいじしにおにがしまに行ったももたろうはゆう気があってすごいと思いました。行くと中で犬とサルとキジに出あい、みんなで力をあわせてつよいおにをたいじできてよかったです。
はみ出すくらいに大きくかいてこわいおにをあらわしました。
すこしずつ色をかえておにのはく力が出るようにがんばりました。
指定図書の部
- 優秀「とびだすばけねこ」
- 書名『猫丸神社のひみつ』
作・西村友里/国土社 - 長崎県 雲仙市立多比良小学校 3年 江川 翔
一番工夫したところは、まわりをくらいふんいきにしたところです。大へんだったところは、ねこがとびついてきそうなところです。かこうと思った理由は、いっかい読んでみて、ねこが中しんにたっていて、ねこがなにをするかふしぎで読んでいたらそのねこはばけねこだったから、いいなと思ってねこまるじんじゃをえらびました。
自由図書の部
- 優秀「りゅうたいじ」
- 書名『二分間の冒険』
作・岡田淳/偕成社 - 熊本県 熊本市立託麻北小学校 3年 長野 杏
この本を読んで、自分が一番たしかなものだという事が分かって、自分を大事にすきでいたいと思いました。
りゅうがみんなの力でたおされて、うろこがおちる場面がいんしょうてきで、たいまつや、たき火や、夜も心にのこったのでこんな絵にしました。
絵のぐをぼかしたり、細かく作業するのが大へんでとても時間がかかったけど、がんばりました。
指定図書の部
- 優秀「猫丸神社のひみつとは?」
- 書名『猫丸神社のひみつ』
作・西村友里/国土社 - 鹿児島県 鹿児島市立玉江小学校 4年 福井 二朗
ぼくが、この本で感動したのは、自分の目を信じるということです。人の悪いうわさや考えを聞いたからといって、決めつけるのは、もうやめようと思いました。神主のおじいさんが語ってくれたように、自分の目の前の人の思いにふれて、自分の目で見て、自分の考えは決めたいです。そして、この絵は、猫丸神社の神様が猫になって現れる絵を不思議な感じで表現したかったので、たくさんのあわい色と美しい桜、猫の足あとをつけました。線をいかし、色をつけました。
自由図書の部
- 優秀「りゅうがどこでもでてくる」
- 書名『十二支のはじまり』
作・岩崎京子/教育画劇 - 福岡県 宇美町立宇美小学校4年 松村 香凜
主役がりゅうで、わき役がうしとねずみとねこで目をいれたらいいかんじになりました。
色はカラフルにしました。くふうしたことは、主役を大きくして家はてんちをバラバラにしました。
りゅうをわざとコピーして家とかもわざとコピーしていろいろなところにはりました。まわりはわざとこんいろでうすくしたりこゆくしたりしました。
指定図書の部
- 優秀「パフィンのお礼」
- 書名『パフィン島の灯台守』
作・マイケル・モーパーゴ/評論社 - 福岡県 新宮町立新宮北小学校 5年 青木 上総
レンガのもようを点々で表したり、レンガの色を三色で表したりするのが大変でした。
兵隊の服の色もぬるのは大変でした。
パフィンがたくさん来て灯台の周りに集まるのが、パフィンがアランやベンじいさんのことを覚えていておれいを言いにきたみたいで感動しました。一番大きいパフィンが足のけがをして、アランたちが足の手当てをしてくれたパフィンです。とても感動する本でした。
自由図書の部
- 優秀「生命は石に還る」
- 書名『ひかる石のおはなし』
作・小手鞠るい/あかね書房 - 山口県 防府市立華浦小学校 5年 國德 陸
ぼくがこの本を読んで心に残ったのは、今この世にある石が、大昔は生命だったかもしれないというところです。主人公の楓が拾った光る石も、もとは木や植物、動物の骨だったかもしれないと思うと、すごく不思議な気持ちになりました。石は地球の命なんだということを、この絵に描きました。きょうりゅうや植物などを、緑色だけで色のこさを変えて描くのが大変でした。コンパスの針を使って、星や銀河を表すところも工夫をしました。
指定図書の部
- 優秀「本当は」
- 書名『ぼくはおじいちゃんと戦争した』
作・ロバート・K・スミス/あすなろ書房 - 長崎県 佐世保市立大塔小学校 6年 濵田 椿
私はこの本を読んだ時こういう絵を描こうときめていました。人間の目のおくゆきやグラデーション雲の色や人のかげ物のかげなどこまかく真剣に描きました。手の形や表情すべてを大切にしました。苦労したことは影や光がかさなる時、光り具合と影具合どうやって表現したらいいか悩みました。工夫したところはデザインであり妻を亡くしたおじいさんを見守るようにおじいさんの妻の目を美しく描きました。
自由図書の部
- 優秀「空に広がる海の世界」
- 書名『まほうの自由研究』
作・如月かずさ/小峰書店 - 福岡県 篠栗町立篠栗小学校 6年 橋本 操
心に残ったことは、全然実らないトマトの苗にトマトジュースをかけたらものすごく大きくなってびっくりしました。私はこの本を読んで海を自由研究したらどうなるのかな。と不思議に思い、海の世界をかきました。絵をかく時に工夫したことは、くじらの色をたくさんの色を使って重ねてぬったり、目立たせたいところにクレヨンでなぞったり、工夫しました。また、あわを使って海のなみとかを表現する工夫をしました。
優秀 (中学校の部)
指定図書の部
- 優秀「逸走」
- 書名『杉森くんを殺すには』
作・長谷川まりる/くもん出版 - 佐賀県 佐賀市立城東中学校 1年 永渕 百恵
私がこの絵を描いて感銘した点は二つあります。一つ目は、目をリアルに描いたことです。目は光や影を塗った後にグリザイユを使って少しずつ色を足していき、まつ毛を一本ずつ細く描いてリアルっぽさを出しました。二つ目は、階段の左右にある物語に関係するものです。これらは、主人公が印象に残ったものなので、主人公の複雑な感情と一緒にするため、多彩な色を使い、仕上げました。自分なりに仕上げられたためよかったと思います。
自由図書の部
- 優秀「大会まであと3日!!」
- 書名『世界で一番のねこ』
作・藤野恵美/アリス館 - 大分県 玖珠町立くす星翔中学校 1年 樋口 美咲
このお話は主人公であるねこのエトワールが、大会で一番を獲りたくて、どうやったら取れるのか、苦悩しながら奮闘し、成長してゆくお話です。
お話の世界の主人公と同じ様に、私も毎日、どうすれば自分の絵でこの世界を伝えられるのか。毎日絵と向き合って、エトワールの気持ちになって、一生懸命描きました。少しでも、この本の世界の魅力が伝えられて、見聞きしたことがない人達に、手に取ってもらえたら、嬉しいです。
指定図書の部
- 優秀「喪失の影に沈む日」
- 書名『杉森くんを殺すには』
作・長谷川まりる/くもん出版 - 沖縄県 沖縄市立越来中学校 2年 真栄城 心音
私は、杉森くんの苦しみとヒロの葛藤、罪悪感を中心に杉森くんが絶望の湖に沈んでいく姿を描きました。本を読んで、杉森くんはすでに死んでいるのにそのうえで殺そうとするヒロが印象的でした。杉森くんの死の原因を花で表現しその花言葉の「絶望」「憎悪」「苦しみからの解放」を意識して描く花を選びました。また、杉森くんの頭上にあるパズルは、最後のシーンで、杉森くんへのヒロが感じた葬送の気持ちを表しています。
自由図書の部
- 優秀「追憶」
- 書名『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
作・桜庭一樹/富士見書房 - 宮崎県 宮崎市立宮崎東中学校 2年 田﨑 麻央
この本の、不穏で閉鎖的な空気感の中にある美しさをテーマに描きました。特にこだわった部分は配色で、何層にも絵の具を重ね主人公や藻屑の複雑な感情を表現しました。また、原色の明るい色を入れること、クレヨンを使ったりぬいぐるみを描いたりすることで、藻屑の幼さと「砂糖菓子の弾丸」を表しています。苦労した点は、全体的に青や緑などの同系色を使ったので、遠くから見ても何を描いているか分かるよう光加減を微調整したところです。
指定図書の部
- 優秀「命の宿る地」
- 書名『カムイの大地 北海道と松浦武四郎』
作・泉田もと/岩崎書店 - 山口県 柳井市立柳井西中学校 3年 木下 美優
主人公は北海道で様々な新しいことを経験し、その中で知った北海道という地の持つ生命力に驚きと喜びを抱いたのではないかと思い、全体的にカラフルに仕上げました。本文に主人公は手帳と筆を使い、よくメモを取っていた、とあったので手帳に北海道の形を描くような構図にしました。藤の花やハナマスの花等は本文中には出てきませんが、きっと主人公は北海道で見ていたのではと思い、描きました。
自由図書の部
- 優秀「運命の荒波」
- 書名『レ・ミゼラブル』
作・ビクトル・ユーゴー/講談社 - 宮崎県 都城市立五十市中学校 3年 永尾 千鶴
主人公の男が一人の神父によって前科人から聖人に至るまでの人生を描いた作品です。
主人公は物語の中で何度も重大な決断を追られるシーンがあるのですが、誰かに影響されるわけでも何かを信じているわけでもなく、ただ自分だけを信じ自身が責任を負う事の恐怖に打ち勝つ覚悟が何よりも美しかったです。
この絵は私が特に印象に残ったシーンやキーアイテムを絵で表現しました。中心の月のデザインは私のお気に入りです。
優秀 (高等学校の部)
自由図書の部
- 優秀「いただきます。」
- 書名『注文の多い料理店』
作・宮沢賢治/KADOKAWA - 熊本県 熊本市立必由館高等学校 1年 松下 桃花
二人の狩人が森の店に入ることから始まる奇妙な物語に心がグッとつかまれ表現したいと思い描きました。猫の目が二人をどのように調理してやろうかというまがまがしさを表現しました。赤いヒモは狩人がかっていた犬のものです。物語の重要なアイテムだと思い描きました。この作品の不思議な雰囲気を色彩で表現しました。食に関する物を散りばめて、場面をドラマチックにしました。
自由図書の部
- 優秀「流浪の月」
- 書名『流浪の月』
作・凪良ゆう/東京創元社 - 熊本県 熊本県立御船高等学校 1年 山中 宝美
小児性愛者の誘拐犯、被害者の少女、周囲の目にはこう見えているが、確かに2人はお互いを想っていました。そんな2人は引き裂かれ、再び出会う。あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判する。心配するからこそ、誰も彼女の話に耳を傾けることは無い。そんな中、男女は一つの答えを出し、2人で生きていくことを決意しました。綺麗で歪で異状、暗い内容をあえて明るい色で表現し、2人のこれまでの人生を現在使える能力で表現しました。
自由図書の部
- 優秀「焔」
- 書名『羅生門・鼻・芋粥』
作・芥川龍之介/KADOKAWA - 熊本県 熊本信愛女学院高等学校 2年 陳内 悠羽
平安時代末期、季節は冬で一人の下人が羅生門の下で雨を見ている。下人は明日の暮らしがどうにもならない現状に盗人になるかどうか彷徨う。羅生門の上に上がり死体から毛を抜く老婆と会い自分自身で向きあい闇の夜に消えて行く話だ。私はこの本を読み芥川龍之介の生々しさを表現するために蛾を描いた。下人が老婆から着物を盗む着物の柄を細く表現し日本画のように美しく表現した。
自由図書の部
- 優秀「mirage」
- 書名『生れ出づる悩み』
作・有島武郎/集英社 - 山口県 山口県立防府西高等学校 2年 尾上 麗翔
この本は画家を志す青年が才能を持ちながらも家族のために働くしかない現実にもまれていく話です。私は、主人公があわい夢への期待を抱きながら数少ない休日にボロボロのスケッチブックを持って絵を描きに行く場面がとても印象に残りました。この絵は、そんな主人公の悩みながらも日々を過ごす気持ちの変化をイメージして描きました。心の光となっている絵が、たとえ苦しい生活に飲み込まれそうになっても輝いていて欲しいという願いを込めています。
自由図書の部
- 優秀「記憶」
- 書名『潮騒(その日のまえに)』
作・重松清/文藝春秋 - 佐賀県 佐賀県立唐津東高等学校 3年 河上 来幸
主人公のコロコロ変わる心情をカラフルな色彩で表現したいと思いながら絵の具を重ねた。小学生時代の主人公はクラスの友達が海で溺れて亡くなった事実を忘れていた。忘れてしまっていたことへの罪悪感や遅くとも気持ちが通じたことへの喜びなど対極な心情がまざり合う様子を深い青から暖色へのグラデーションによって表現することが難しかった。顔をいくつも描くことで、心情の変化をより強く引き立てることが出来た。
自由図書の部
- 優秀「時間旅行(タイムリープ)」
- 書名『時をかける少女』
作・筒井康隆/鶴書房盛光社 - 熊本県 熊本県立御船高等学校 3年 佐方 菜々美
目が覚めると時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々と起こり始める。思春期の少女が持つタイムリープという能力を使って、様々な問題を解決していく。誰にでもある秘密や身近な人との関係を通して、「人生のかけがえのない時間」の意味を考えさせられる一冊。あまく切ない友情や何気ない日常を人物の表情や目線、模様や色の重なりで表現した。かけがえのない時間や思い出を表現するために、奥行きを感じさせるように大きく白の面を入れました。