最優秀
小学校低学年(指定図書の部)
- 最優秀「ペットとあそんでるまめまめくん」
- 書名『まめまめくん』
作・デヴィッド・カリ/あすなろ書房 - 福岡県 古賀市立小野小学校 1年 安武 優真
ぼくは、まめまめくんが、いえにかえってる場面がすきです。だから、このばめんをかきました。えでがんばったところは、はっぱのいろをひとつひとつかえたところです。えのぐをつかって、いろいろなぬりかたをくふうしました。
小学校中学年(指定図書の部)
- 最優秀「『今帰るからね~!』シーユーアゲイン」
- 書名『きょだいなガチャガチャ』
作・大橋 慶子/教育画劇 - 鹿児島県 霧島市立横川小学校 4年 竹下 千晴
この本は、「だれとでも仲良く」と教えてくれました。男の子が遊んでいたら、人が入りそうな大きなガチャポンが転がってきたので、だれのか調べると、鬼たちでした。おにがやさしくコインをくれた場面で私は鬼とでも仲良くなれるんだという勇気をもらった気がします。これからの私は鬼や男の子のように優しくしていきたいです。顔や姿などにとらわれず仲良くなれる「やさしさと勇気」を教えてもらった気がします。ガチャポンのメガホンで「今帰るよー」をりょうしんに大声で伝え、また会いたい気もちを風景を描きました。
小学校高学年(自由図書の部)
- 最優秀「月夜にいらっしゃい」
- 書名『月夜にいらっしゃい』
作・竹下 文子/金の星社 - 大分県 日出町立大神小学校 6年 田村 ななみ
私が、絵でがんばったことは自由にいろんな色を使ったことです。同じ色ばかり使うのではなくて、たくさんの色を使った力強くやさしい色合いを色とりどりに使いました。 私が読んだ「月夜にいらっしゃい」という本は、みゆという女の子が月が大好きでいろいろな月との不思議な出来事がたくさんおきるとても不思議で幻想的なお話です。私はこの本を読んでいる内にこの本が大好きになりました。
中学校(自由図書の部)
- 最優秀「記憶」
- 書名『掟上今日子の挑戦状』
作・西尾 維新/講談社 - 福岡県 大川市立大川桐英中学校 3年 本井 結弥
私が選んだ本は、掟上今日子という1日で記憶がなくなってしまう探偵が、続々と事件を解決していくという話の本です。その中の一つの、感電死という事件をイメージしながら描きました。
この絵を描くときに工夫したところは、この本の一番の特徴である、記憶がなくなってしまうことを表現するために、本を記憶に例えて、その本をいろいろな色で描くことで、感情を表現したところです。
高等学校(自由図書の部)
- 最優秀「すばらしい日々」
- 書名『アルマジロ王』
作・島田 雅彦/新潮社 - 佐賀県 佐賀県立佐賀西高等学校 1年 中西 啓太
この物語には主人公が多忙や親友の死、妻の裏切りなどによって錯乱、狂気に染まって行くという人間失格のような部分があります。差別や性的な描写、主人公が焼け死ぬラストが印象的でした。衝撃を受けた作品です。 下方は世の目、乾いた世界、中央はゴチャゴチャな頭の中、上方は周りに対して攻撃的になり日常が崩れていく様を表現しました。中央の女性は四角く枠取られた「理性」の象徴です。場面のまま描かぬよう心がけました。
優秀 (小学校の部)
指定図書の部
- 優秀「まめまめくんといっしょにかくれんぼ」
- 書名『まめまめくん』
作・デヴィッド・カリ/あすなろ書房 - 山口県 防府市立中関小学校 1年 福田 來輝
まめまめくんと、まめまめくんのかぞくといっしょにかくれんぼをしているところをかきました。ぼくもこのなかにかくれています。まめまめくんのいえをカラフルにぬりました。まちのひとがぼうしをおとして、ひろったところもかきました。かくれんぼをしているもりに、にじをだしたくて、ホースで水をまきました。みんなでかくれんぼをして、たのしいようすをかきました。あさがおのはなは、ぼくのすきなはなです。
自由図書の部
- 優秀「うまにのってふしぎなせかいへ」
- 書名『おはなしトンネル』
作・中野 真典/イースト・プレス - 佐賀県 有田町立有田中部小学校 1年 池田 波瑠
わたしは、おはなしトンネルをよみました。 トンネルの中は、くらくてこわいけど、ふしぎなうまがとんできて、おにんぎょうさんをたすけてくれます。 わたしもいっしょにとんでみたいなとおもいました。 たのしくなるように、きれいないろをたくさんつかいました。
指定図書の部
- 優秀「うちゅう人とあそんでる」
- 書名『まほうのさんぽみち』
作・ロビン・ショー/評論社 - 熊本県 八代市立太田郷小学校 2年 沼田 虎太郎
ぼくは、うちゅう人の絵をかきました。わけは、べろがのびでたりあしがくねくねしているとこがおもしろいからです。 くふうしたところは、赤いろとあおとかいろいろテッシュで、ぽつんぽつんとかいたところです。かさねてかいたり足をくねくねにしました。
自由図書の部
- 優秀「あばれると たのしい!」
- 書名『かいじゅうじまのなつやすみ』
作・風木 一人/ポプラ社 - 福岡県 みやこ町立犀川小学校 2年 進 志斗
ぼくは、かいじゅうがひこうきをこわしているところをかきました。 かいじゅうの体がうまくかけました。
指定図書の部
- 優秀「金にヒカル宝石が出てきたよ」
- 書名『きょだいなガチャガチャ』
作・大橋 慶子/教育画劇 - 大分県 大分市立豊府小学校 3年 真辺 龍太朗
ぼくは、「きょ大なガチャガチャ」の本を読みました。ぼくは、中から、宝石が出てきたらいいなぁと思って、きょ大なガチャガチャから宝石が出てきたところをかきました。 ガチャガチャは、ふしぎな色にして、お話のふしぎさを表しました。お月様も中央に大きくかきました。まわりで小さなおにたちが、ねじまき車に乗ったり、星のパズルで遊んでいます。まわりをにじ色にして、楽しさを表しました。
自由図書の部
- 優秀「たたかえ!ウォルドー!」
- 書名『クジラのウォルドーとココナツ島の魔女』
作・アラン・テンパリー/ポプラ社 - 大分県 大分市立寒田小学校 3年 麻生 羽航
ぼくは、たたかうイメージをした絵にしました。たたかうからゆうきもひつようだから青にしました。ブラックゴグは悪そうなイメージがあるからむらさきにしました。てしたたちは水色にしました。はいけいは、たたかうイメージがあるから赤や暗い色をつかいました。ワカメやイソギンチャクはみどりにしました。深い深い所でたたかっています。
指定図書の部
- 優秀「ふるさと」
- 書名『やんばるの少年』
作・たじま ゆきひこ/童心社 - 鹿児島県 鹿児島市立錦江台小学校 4年 菊永 愛梨
きちょうな生き物や元気な子どもの声がしていた森に、オスプレイという見たこともないおそろしいものが来てしまいました。みんな来てほしいとも、森をこわしてほしいとも思ってもいないのになぜだろうと思ったはずです。いっしゅんにしておそろしい空にかわってしまった場面が心に残りました。 わたしの住む町にもやさしい友だちやかわいい生き物など自まんできるものがたくさんあります。いつまでもこの風景のまますごしていきたいです。
自由図書の部
- 優秀「原爆の火」
- 書名『原爆の火』
作・岩崎 京子/新日本出版社 - 大分県 大分市立下郡小学校 4年 岩﨑 咲空
わたしは、この絵で戦争のくるしみやかなしみをひょうげんしました。戦争でたくさんの人が亡くなって、そのいたさを少しでもたくさんの人に分かってほしいと思ってかきました。わたしは、この絵で、くらいところに、あかるいいろをぬるということをがんばりました。とくにくろいおばけのところに、きいろでかくところを一番がんばりました。 わたしは、ティシュの使い方にもきをつけながらしました。軽くトントンとやる所をきをつけました。
指定図書の部
- 優秀「カラフルな龍」
- 書名『妖怪道中三国志 炎の風吹け妖怪大戦』
作・三田村 信行/あかね書房 - 福岡県 志免町立志免西小学校 5年 服部 倉典
ぼくが、炎の風吹け妖怪大戦をえらんだ理由は、本をよんだときに、「これとてもおもしろいな、これ絵にしてみよ」とおもって風吹け妖怪大戦をえらびました。ぼくが絵をかいてみたところは、道にまよってないていたときに龍があらわれたところです。工夫したところは、人だまをめだたすために黄でまわりをひからせたところです。むずかしかったところは、龍の一つ一つの色をかえたところです。見てほしいところは、龍です。
自由図書の部
- 優秀「この道の先に」
- 書名『注文の多い料理店』
作・宮沢 賢治/筑摩書房 - 福岡県 久山町立久原小学校 5年 久芳 春花
私は、最後の扉の前にしんし達がたどりついたという場面を書きました。
本を読んだときに感動したところは、しんしの犬が、最後助けにきてくれたところです。工夫したところの1つ目は扉です。扉を強調させるために、まわりを白のクレヨンでぼかしました。2つ目は、道です。道ははっきり見せるために、き色でふちどり、おく行きがあるように見せました。そして、いろいろな所に、光やかげを表しました。
指定図書の部
- 優秀「心の光」
- 書名『みんなとちがうきみだけど』
作・ジャクリーン・ウッドソン/汐文社 - 長崎県 南島原市立大野木場小学校 6年 髙田 愛子
あと一歩。ということはだれにでもあると思います。私は、自分とかさねて絵をかきました。心の中の迷いです。あと一歩でふみだすことができるところです。自分とちがう人、みんなとちがう自分。その心の中をかきました。私はこの絵に一人一人ちがっていい。ちがうことがいいこと、と思いかきました。これから私の絵を見てみんなとちがう!となやんでいる人に勇気をあたえられるようにしたいし、勇気や希望を持って生活したいです。
自由図書の部
- 優秀「妖怪が遊びだす放課後の教室」
- 書名『もののけ屋』
作・廣嶋 玲子/静山社 - 熊本県 宇城市立豊福小学校 6年 西村 妃織
もののけ屋という物語で、封印されていたもののけをといてしまい、もののけに、「ずっと一緒」と言われ、女の子がにげているところが心に残ったため描きました。工夫したところは、血しぶきのところです。筆に絵の具と水をしみこませて筆をふり色を変えつつ、ちらばせました。またもののけの手の爪や手の模様を考えて工夫しました。また、綿を使ってきりがかかっている様子を表現しました。
優秀 (中学校の部)
指定図書の部
- 優秀「2つの世界」
- 書名『星くずクライミング』
作・樫崎 茜/くもん出版 - 長崎県 佐世保市立清水中学校 1年 十菱 結衣
私は「星くずクライミング」を読み、この絵を描きました。 パラクライマーの昴は、目が見えず、全盲です。目が見えないという現実で、あの高い壁を登るなんて、私にはとうてい真似できません。しかも、クライミングをリードするパートナーを百パーセント信頼しなければなりません。その恐怖心をカエルにみたて、足元には赤を入れました。 画用紙の上の方には、明るいものを取り入れました。最初はどんなにこわくても、勇気を出し、仲間を信じれば、明るい結果が出せると学んだからです。そんな気持ちを、私はこの絵につめました。
自由図書の部
- 優秀「解放」
- 書名『奇譚ルーム』
作・はやみね かおる/朝日新聞出版 - 佐賀県 嬉野市立塩田中学校 1年 杉光 美咲
私がこの本を選んだ理由は二つあります。一つ目はもっとこの本をたくさんの人に読んでほしいと思ったからです。そして二つ目は私が初めて読んだミステリーの本だからです。この二つの理由でこの本を絵にしたい、描きたいと思いました。そして、この絵で一番工夫した所は、中央のきりんです。このきりんには多くの人格があり、この模様は人格一人一人を表していて、黒色にした理由はもういないという意味をこめました。
指定図書の部
- 優秀「うみへび座の向こうへ」
- 書名『星くずクライミング』
作・樫崎 茜/くもん出版 - 沖縄県 宮古島市立久松中学校 2年 上田 桐子
この絵で表現したかったことは、大きく三つあります。 一つ目は練習を重ねるごとに傷だらけになり、厚くなった昴の手を色や向きを少しずつ変えて表現しました。 二つ目はあかりと昴を重ね、あかりが昴の目になっている様子を描きました。 三つ目はクライミングをする中で苦しみや喜びなどの様々な感情が入り混じっている様子を何重にも色を重ねて表現しました。
自由図書の部
- 優秀「悪への心得」
- 書名『ジキルとハイド』
作・ロバート・L・スティーヴンソン/新潮社 - 宮崎県 宮崎市立宮崎東中学校 2年 増田 アイルウェン
薬物によって姿や声、性格までもが瞬時に変形してしまうという本の内容に魅了され、この本を描こうと思いました。ジキルとハイドは私が初めて手に取った二重人格の怪奇小説です。人間の心に潜んでいる善と悪の葛藤を描いているこの物語はとても印象に残っています。今回工夫したことは登場人物の性別を転換させてオリジナル感を出したことです。男の人のキツい印象ではなく、女の人を描いてやわらかいような印象を作ってみました。
指定図書の部
- 優秀「舞う」
- 書名『フラダン』
作・古内 一絵/小峰書店 - 山口県 私立萩光塩学院中学校 3年 福嶋 沙衣
私はこの本を読んで、フラダンの明るく情熱的な部分と、その裏にある震災の暗さや辛さの対照的なところがとても印象に残りました。ただ底抜けに明るいのではなく、その楽しさを壊さずに、震災の現実や恐ろしさも描くにはどうすれば良いのか、悩みましたが、光が差しこむような構図でそれを表現できたのではないかな、と思います。“舞う”という短い題名で見る人が色々な想像をできるようにしたいと考えたのも工夫したところです。
自由図書の部
- 優秀「見えない愛惜」
- 書名『その景色をさがして』
作・中山 聖子/PHP研究所 - 山口県 光市立大和中学校 3年 松下 萌絵
私がこの絵で、描いた事は、親からの愛、自分を愛する心、他人からの愛、心の成長です。主人公は親から愛される事を重視して両親が離婚してしまった事から自分を失敗作だと思うようになりました。そして、母の死が重なり、自分の生きる意味を見失ってしまいました。ですがそれは、愛が見えないだけで、ちゃんとあるという事を、思い出してほしくて、私も幼い頃の純粋な気持ちになりながら沢山の風景や、愛を描きました。
優秀 (高等学校の部)
自由図書の部
- 優秀「鏡」
- 書名『人間失格』
作・太宰 治/KADOKAWA - 佐賀県 佐賀県立唐津東高等学校 1年 中島 杏菜
私はこの絵で「人間らしさ」と「自己否定」を表現しました。この本の結末は、葉蔵は人間失格であるというものでしたが、私は葉蔵の人生の中に人としての営みを感じました。そこで、人間らしく人の不幸を悲しむ場面を描きました。また、一番葉蔵を人間失格と思っているのは葉蔵自身であると思い、客観的に見ているようで実は主観的である鏡をモチーフにしました。自分を偽るつもりが人間から遠ざかってしまう虚しさを表しました。
自由図書の部
- 優秀「隠蔽」
- 書名『レインツリーの国』
作・有川 浩/新潮社 - 沖縄県 沖縄県立開邦高等学校 1年 名城 咲希
この本の始めの雨が印象に残ったので傘を差す二人を水面に描こうと思いました。耳が聞こえにくく雑音になっていることを表現したかったので透明水彩やモデリングペーストを用いてぼかしました。画面下のはさみを持つ手はひとみの勇気を、周りの手はそれを支える主人公の気持ちを表しました。髪の毛は普通黒ですが、ぼやけた雰囲気を出したかったので銀色で描きました。
自由図書の部
- 優秀「逆転」
- 書名『ピンクとグレー』
作・加藤 シゲアキ/KADOKAWA - 沖縄県 沖縄県立開邦高等学校 2年 有田 伊吹
本の内容をそのまま描くのではなく、「感想画」なので自分のフィルターを通して表現する事を大事にしました。この本に描かれている芸能界の光と闇の紙一重の危うさや儚さを表現したく、カラフルな部分と黒い部分を織り交ぜました。そして、人気俳優となった蓮吾は一見華やかで楽に思えますが、世間の目に厳しく縛りつけられてる様子が、自分らしく生きられていない様に感じられ操り人形として表現をしました。
自由図書の部
- 優秀「『少年の日の思い出』を読んで」
- 書名『少年の日の思い出』
作・ヘルマン・ヘッセ/草思社 - 沖縄県 沖縄県立首里高等学校 2年 長谷川 梨子
この絵は、『少年の日の思い出』を読んで心に残った場面を描きました。
工夫したところは、本の魅力を最大限に表現したことです。主人公が見たもの、感じたものを想像して自分の世界感に仕上げることができました。
自由図書の部
- 優秀「罪」
- 書名『友罪』
作・薬丸 岳/集英社 - 大分県 大分県立芸術緑丘高等学校 3年 佐藤 紗也花
この本では、主人公の悩みや葛藤がとても伝わってきます。親友が殺人犯だとわかったときの感情やそれを告白すべきか考えているときはどうなるんだろうと先が読めませんでした。最後の方では主人公の行動から、意志とは関係なく親友を裏切ることとなりました。その場面での主人公の思いはなんだか共感できるなと私は思いました。なので、主人公が親友を裏切ってしまい悩んでいるところを描きました。
自由図書の部
- 優秀「鶏から現実へ、現実から鶏へ。」
- 書名『鶏小説集』
作・坂木 司/KADOKAWA - 沖縄県 沖縄県立真和志高等学校 3年 仲田 奈理亜
下においしそうな鶏料理、その上は主人公たちの背負う現実を描いてます。主人公の心のより所である鶏料理から飛び立ち現実世界にかえっていく姿を表現しました。5人の主人公はどよんと悩みを抱えている中、それ以外の人物が「飛びたいと思った」と言葉をもらすシーンがあり、主人公は言葉にしてないものの、5人ともそう思ったと思い描きました。