西日本読書感想画コンクール

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第67回優秀作品

最優秀

指定図書の部
  • 作品
最優秀「もーいいかげんにして!」
書名『ごきげんななめなおさるさん』
作・スザンヌ・ラング評論社
宮崎県 都城市立明和小学校 2年 外山 凛大郎

ぼくは、ごきげんななめなおさるさんをかきました。おさるは、たくさんおこったのでかおがむらさき色になったんじゃないかなと思って、むらさき色でぬりました。からだは、たくさんのもようや色でくふうしました。赤や青のもようをかきました。はいけいには、ジャングルをかきました。つたをかいたり、しんぶんしではっぱをはったりしました。おさるのいらいらを小さいもようやぐるぐるしたせんであらわしました。

自由図書の部
  • 作品
最優秀「さあパーティだ」
書名『ウィルとふゆのおきゃくさん』
作・リンダ・アシュマン光村教育図書
宮崎県 宮崎市立本郷小学校 4年 松田 風花

わたしは、2年ほど前にこの「ウィルとふゆのおきゃくさん」という本に出会いました。はじめて読んだ時は、動物たちをベッドにいれてあげるウィルはやさしいなと思いました。わたしの好きな場面は、ウィルがだれにでもやさしくしているところです。この絵は、ウィルが友達をよんでパーティを開こうとしているところで友達がピザやケーキをたくさん持ってきてくれたところです。ウィルみんなでパーティ楽しんでね。

指定図書の部
  • 作品
最優秀「俺たちに任せろ」
書名『七不思議神社』
作・緑川聖司あかね書房
熊本県 熊本市立白山小学校 6年 門出 悠芳

七不思議と聞き、何が起きるのかとわくわくした。魚のようかいは力強さを出すために一つ一つのうろこを、ちがう色で、その中もいろんないろを使った。水色のこま犬は、おれにまかせろといばっているようにするために逆立にさせた。オレンジの方は、えっ、ぼくでいいのとびっくりしているように目を大きく描いた。中心の手は、ようかい全員をつつみこめるくらい大きく、みんなの心を一つにして願いがかなうように表現した。

自由図書の部
  • 作品
最優秀「削除したい記憶」
書名『死にたがりの君に贈る物語』
作・綾崎隼ポプラ社
佐賀県 佐賀市立城東中学校 1年 溝田 彩乃

何故このような絵を描いたかというと、この本の物語が好きで、描きたいな、と思って描きました。この本は、結構暗めの内容なので、絵も全体的に暗めの印象にして、暗すぎると見ばえが悪いので、明るいところもつくるよう頑張りました。描いている時に、明るいところを暗いところになじませることと、人物の光や、建物の光のつけ方がとても難しく苦労しました。人物の周りの流れみたいなものが上手く描けたので良かったと思いました。

自由図書の部
  • 作品
最優秀「存在」
書名『死なない蛸(萩原朔太郎詩集)』
作・萩原朔太郎新潮社
熊本県 熊本県立大津高等学校 3年 木村 咲桜

「存在」をテーマにしてこの作品を作りました。水槽の中の蛸が食べるものが無くなり自分の体を食べて水槽から消えてしまいますが存在しているという内容でした。生と死、あるとないの対比がごちゃまぜの世界観に感動して、画面上で視点が定まらないように工夫しました。また生きているのか死んでいるのかという観点ではなく死んで消えても「存在している」という見かたが伝わるように表現しました。


優秀 (小学校の部)

指定図書の部
  • 作品
優秀「かわいいねこちゃん いっぱい」
書名『なまえのないねこ』
作・竹下文子小峰書店
山口県 下関市立長府小学校 1年 熊谷 莉愛

このほんにでてくるねこは、いろいろなばしょでかわれ、かいぬしからすてきななまえをつけられています。なまえをよばれると、ニャーニャーとへんじをして、あまえてくるところがとてもかわいいです。ねこのようすをがんばってかきました。ねこのかおのむきやかたち、あしやけのいろをくふうしました。はなと口のふっくらふくらんでいるところがむずかしかったです。なまえのないねこも、さいごは、うれしそうでよかったです。

自由図書の部
  • 作品
優秀「かわいそうなりゅうさん」
書名『ひかりのりゅう』
作・小野美由紀絵本塾出版
大分県 大分市立小佐井小学校 1年 渡邉 凱斗

ぼくは、ひかりのりゅうをよんで、りゅうがくるしんで、ひをふいているところをかきました。ほんとうは、やさしいりゅうだったのに、わるいひとにむりやりえさをたべさせられて、ひをふいてかわいそうだなとおもいました。こわいところを、いろをくふうしてぬっていきました。こわがってにげるひともたくさんかきました。ひととなかよしだったときのりゅうにもどれたらいいのになとおもいました。

指定図書の部
  • 作品
優秀「カラフルししのおどり」
書名『とうちゃんはむしゃんよか』
作・内田麟太郎光村教育図書
熊本県 八代市立松高小学校 2年 樋ノ口 彩華

わたしは、はくりょくのあるししが、おまつりをたのしんでいるところをそうぞうしました。くふうしたのは、かおのぶぶんです。絵をかいてとてもたのしくなりました。

自由図書の部
  • 作品
優秀「たのしい雲の王こく」
書名『きょうりゅうかくれんぼ』
作・アレックス・ラティマーKADOKAWA
佐賀県 みやき町立三根西小学校 2年 池田 芙羽

この本をえらんだりゆうは一かい読んできょうりゅうがかくれんぼをするんだなーと心にのこりました。わたしが、がんばったところは、ブラキオサウルスをがんばりました。すごくがんばったところは、ブラキオサウルスがすきなのでさいしょに、大きく書いたところです。そうぞうしたところは、わたしがブラキオサウルスにのったことをそうぞうして書きました。

指定図書の部
  • 作品
優秀「海をわたるキリン」
書名『海をわたる動物園』
作・いちかわけいこアリス館
宮崎県 宮崎市立宮崎西小学校 3年 中村 伊織

この絵を書こうと思った理ゆうは、「海をわたる動物園」という本の中で、一番心にのこった動物がキリンだったからです。一番工ふうしたり、大へんだったことは、キリンは、まつげがながくて、牛のなかまだからどこかにつのがあると書いてありました。だから、まつげなどをクレヨンでなぞるのがこまかくて大へんでした。工ふうしたことは、キリンの体のもようをぜんぶ色をかえたことです。

自由図書の部
  • 作品
優秀「ぐるんぱと13人の子どもたち」
書名『ぐるんぱのようちえん』
作・西内ミナミ福音館書店
宮崎県 小林市立須木小学校 3年 夏木 結凪

ぐるんぱは、はじめはよごれたぞうで、ないてばかりでした。仕事もなかなかうまくいかなかったけど、12人の子どもたちと会って楽しくくらすようになりました。子どもたちは、ぐるんぱが大すきだから、ぐるんぱにくっつくようにかきました。楽しそうだから、わたしも絵の中にかきました。ぐるんぱの明るい気もちがつたわるように、きれいなもようをかいたり、明るい色でぬったりしました。目立つようにクレヨンでかこみました。

指定図書の部
  • 作品
優秀「沖縄の町」
書名『ちいさな島のおおきな祭り』
作・浜田桂子新日本出版社
福岡県 志免町立志免西小学校 4年 草野 伶香

わたしが、本を読んで好きなところは、いろいろな町があることです。ミルクの神様がいて、とてもおもしろいお祭りの本でした。この場面をかいた理由は、お客さんや子どもをかいたりしました。絵をかいた感想は、木や町をかいたり、動物、花、車をかくのをがんばってぬりました。最初の木を下がきするとき、茶色でぬる所がキノコみたいでおもしろい絵になりました。

自由図書の部
  • 作品
優秀「いろとりどりのヘビ」
書名『あおのじかん』
作・イザベル・シムレール岩波書店
熊本県 玉名市立玉名町小学校 4年 飯塚 湧

ぼくは、ヘビを目立たせるために、花の色を暗くしたりして、ヘビのまわりを赤色にぬりました。他には、木に、緑を使って木を暗くしました。

指定図書の部
  • 作品
優秀「私が変えなきゃ」
書名『気候変動のれきし はじめて読むʻ地球を救う方法ʼの本』
作・キャサリン・バー、スティーブ・ウィリアムズ 絵本塾出版
鹿児島県 出水市立鶴荘学園 5年 中川 衣月

私はこの本を読み、少しでも気候変動を止めるために自分にできることを実せんしたいと考えました。そして遠くへ移動するときは排出ガスを出さない自転車に乗るようにしたいと考えました。この絵で自転車に乗って行くところは、環境に優しい未来です。そこで地球が誕生してから今までのことを周りに描きました。線描では、一番描きたかった自転車に乗っている自分を大きくかきました。遠近感を出すところに苦心しました。

自由図書の部
  • 作品
優秀「海をまるのみ」
書名『うみのそこたんけん』
作・中川ひろたかアリス館
沖縄県 多良間村立多良間小学校 5年 知念 愛玲那

わたしのすんでいるたらまじまは、うみがきれいです。なので、この本をよんで、たらまじまの海の中を、わたしがうみぼうずのようにのんでしまいたいとおもってかきました。このえで、スクラッチにちょうせんしたり、手でこすってみたり、いろんなほうほうをはじめてチャレンジしました。うみのそこはおんせんみたいにあついとおもって、火山もかきました。うみのせかいをこんどダイビングしてみたいとおもいます。

指定図書の部
  • 作品
優秀「光輝の思い」
書名『金色の約束』
作・松本聰美国土社
鹿児島県 出水市立鶴荘学園 6年 坂元 優月

主人公の光輝の思いを中心に描いた。友達だった友智に対する悔しさや対抗心を抱いていた光輝の心が、砂金取りを通して協力したい、喜んでほしいという思いに変わっていくところを表現したいと思った。その為に、色々な場面を描くとき、光輝の表情を一つずつ変えて、何を思っているのかが分かるようにした。また、後ろにある川の色づかいにおいても、光輝の複雑な思いや友智に対する怒り、優しさを流れの色にして表現した。

自由図書の部
  • 作品
優秀「サステナブルな世界へ」
書名『サステナブル・ビーチ』
作・小手鞠るいさ・え・ら書房
大分県 大分市立城南小学校 6年 川野 楓華

私は、「サステナブル・ビーチ」という本を読んで一人一人が環境を守るためにできることは何か考えるべきだと思いました。だから私は、苦しんでいる魚を海の生き物の象徴であるクジラで表しました。クジラの色には自然豊かな緑、美しい海、汚染されている環境を表しました。次に手と地球についてです。地球の未来は私達一人一人にかかっているのでみんなを表す手にしました。そしてその手が地球を支えるようにしました。世界が持続可能な環境になってほしいです。


優秀 (中学校の部)

指定図書の部
  • 作品
優秀「しずかな魔女を読んで」
書名『しずかな魔女』
作・市川朔久子岩崎書店
長崎県 佐世保市立福石中学校 1年 宮内 里彩

私がこの絵で工夫した所は、背景の色と主人公の髪色と、周りにいる海の生き物たちです。背景の色は、寒色系を使い、いろんな色を混ぜることで、主人公の複雑で暗い気持ちを表現しました。主人公の髪の色も、寒色系の色を使って、その上から茶色を重ねて塗りました。周りにいる海の生き物たちは、主人公の心が海に沈んでいくような感じにしたかったので、海に住んでいる生き物を描きました。

自由図書の部
  • 作品
優秀「濁り」
書名『女生徒』
作・太宰治KADOKAWA
宮崎県 宮崎市立宮崎東中学校 1年 田﨑 麻央

私は、「女生徒」を読んで、初めの、「朝は灰色。いつもいつも同じ。一ばん虚無だ。」という主人公の心情にとても共感しました。そこで、全体的に暗い色づかいで、どろどろとしたふんいきを出しました。また、白い線を、雨にも深い海の中のつり糸にも見えるように工夫しました。白い光を入れることで、画画全体をはっきりさせ、主人公の中にある明るくじゅんすいな、少女の気持ちを表現できたと思います。

指定図書の部
  • 作品
優秀「表現」
書名『空から見える、あの子の心』
作・シェリー・ピアソル童心社
佐賀県 佐賀市立城北中学校 2年 西久保 真心

私は「空から見える、あの子の心」を読んで、自分の周りでも皆と違う特色を持った人が浮いてしまう風潮があることを再認識し、誰が何を感じているかは本人にしか分からないけど、歩み寄ることが大切だということを学びました。周りに溶け込めず悩んでいる人が自分の好きな事、やりたい事を押し殺さず、大きく翼を広げ、周りに流されないで自分を貫いて欲しいというメッセージを込めてこの絵を描きました。

自由図書の部
  • 作品
優秀「つなぐ」
書名『夏の庭 The Friends』
作・湯本香樹美新潮社
熊本県 熊本信愛女学院中学校 2年 尾﨑 美晴

この本は大切な人の死を受け入れ、命のバトンを受け取り、少年たちが成長していく物語なのですが、その少年たちの気持ちに強く共感したと同時に感動しました。それぞれが抱えている苦悩や大切な人との楽しかった日々の思い出を表現するために、この本の題名である夏の庭を感じさせる鮮やかな緑から深い緑や光をイメージする黄などをベースに描きました。少年たちの色鮮やかな心情を描き表すことができたと思います。

指定図書の部
  • 作品
優秀「見えた!ジョーイの心」
書名『空から見える、あの子の心』
作・シェリー・ピアソル童心社
山口県 周南市立秋月中学校 3年 福田 ひまり

自閉的な性格を持つジョーイは、変わった子で、まわりから遠ざけられていたが、上級生のエイプリルはジョーイのことを理解しようと歩み寄った。その結果、ジョーイの新たな才能に気づいた。相手と真剣に向き合うことで見えてくるものがあることに心動かされた。それぞれの生まれ持った個性を、お互いに認め合えることを願って描いた。上下さかさまから描くことで、ジョーイからの俯瞰した視点とまわりからの視点が表現できるように工夫した。

自由図書の部
  • 作品
優秀「国家を崩した後悔」
書名『教室が、ひとりになるまで』
作・浅倉秋成KADOKAWA
沖縄県 与那原町立与那原中学校 3年 石垣 美結

スクールカーストで生まれる生き辛さを間違った方向でたてなおした後悔を表しました。作中にギュゲスの指輪という哲学者プラトン作の物語が登場するのでその中の見えない犯行を白ぬきのリングとし、全体的に毒々しい色と濁流を描き見えない犯行だから良いのか、倫理観への問いをギュゲスの指輪と本作をからめて描きました。独りで何かの国家を崩壊させた大罪も中心ですがその他解釈を広げられる構成にしたため何か見つかるかもしれません。


優秀 (高等学校の部)

自由図書の部
  • 作品
優秀「あの日の旅」
書名『銀河鉄道の夜』
作・宮沢賢治新潮社
熊本県 熊本県立御船高等学校 1年 掛須 愛由

「銀河鉄道の夜」は美しくも悲しい物語ですが、この絵では主人公のジョバンニと友人のカムパネルラが共に銀河を旅するワクワク感と二人の純粋で温かな友情を表現したかったので様々なモチーフと色を使用し、試行錯誤しながら工夫して描きました。

自由図書の部
  • 作品
優秀「絶望の先の光に手を伸ばして…」
書名『とわの庭』
作・小川糸新潮社
熊本県 熊本信愛女学院高等学校  1年 陳内 悠羽

主人公のとわは盲目でお母さんと2人で暮らしていた。暮らしていくためにお金が必要なためお母さんは、とわに薬を飲ませ夜の仕事に行くことが続き、お母さんは帰ってこなくなった。盲目なため、体も洗えない、外に出たことがないため助けも呼べない。ゴミ屋敷で異臭漂う部屋から、自分のことを裏切ったお母さんのことを忘れ、とわ自ら家を一歩前進、ゴミをかき分け外の世界に出るシーンがとても心に残り、涙を流した。

自由図書の部
  • 作品
優秀「拡散」
書名『真相をお話しします』
作・結城真一郎新潮社
熊本県 熊本県立御船高等学校 2年 佐方 菜々美

私は、この本を読んで、見たもの全てが本物なのか、起こったこと全てが真実なのか、何を信じるべきか考えることのできる一冊だと思いました。作画にあたって工夫した点は、色や線で流れを表現したところです。苦心した点はどうしたらおもしろい物の配置にできるか考えたところです。

自由図書の部
  • 作品
優秀「生命」
書名『AX アックス』
作・伊坂幸太郎KADOKAWA
熊本県 熊本市立必由館高等学校 2年 田中 慎太郎

殺し屋の主人公は、情報屋である医者からカルテを通じて標的を知る。すると、なんということか、その標的がクリーニング屋で働いている友人であることを知ってしまう。彼を守るために自らを犠牲にして、試行錯誤していく様子を描いた。

自由図書の部
  • 作品
優秀「なり損なった腸詰」
書名『人間腸詰』
作・夢野久作KADOKAWA
熊本県 熊本信愛女学院高等学校 3年 牧野 麻実

アメリカのセントルイスで、腸詰(ソーセージ)にされかけた男の話。このコンセプトに感動して描きました。真ん中の目は、主人公が感じた恐怖や絶望、悟りを、魚はチイ嬢に“釣られてしまった”主人公自身を表現しました。短編集の中の1つのお話なので、画面に落とし込む要素を吟味すること、また小説の中での言い回しや、比喩などの雰囲気を色や模様で溶け込むように描写することを頑張りました。

自由図書の部
  • 作品
優秀「息吹」
書名『しろいろの街の、その骨の体温の』
作・村田沙耶香朝日新聞出版
熊本県 熊本信愛女学院高等学校 3年 山口 鈴七

この本は主人公がスクールカーストや中学に上がるまで仲の良かった友人との関係や、成長していく中での葛藤が書かれています。この主人公の心の揺らぎを表現する為に、波と町並みを重ねて描きました。また、金魚を鬼灯で覆われているようにして、閉鎖しつつある様子を表現しました。あまり暗い印象になりすぎないように金魚に暖色を使ったり、月を描き、見たときにすぐに目に入るようなポイントにして明るさも出るようにしました。


九州・山口各県学校図書館協議会選定 指定図書 協力出版社(50音順)

主催/九州・山口各県学校図書館協議会、西日本新聞社
後援/文部科学省、九州・山口各県教育委員会、公益社団法人全国学校図書館協議会、福岡市教育委員会
特別協賛/ENEOS株式会社