最優秀
小学校低学年(自由図書の部)
- 最優秀「ひっしにがんばるかえるくん」
- 書名『たったさんびきだけのいけ』
作・宇治 勲/PHP研究所 - 大分県 臼杵市立南野津小学校 2年 藤岡 雄人
ぼくは、かえるくんがさかなくんをたすけるために池からとなりのみずうみまでひっしにあなをほったとこが、一ばん心にのこりました。くふうしたところは、まえ足からちがふきだしているところやかえるくんの体のもようです。がんばったところは、かえるくんがいっしょうけんめいに土をほっているように、土や石をいっぱいかきました。土や石をうしろになげて、とんでいるようにかきました。みんながたすかってよかったです。
小学校中学年(指定図書の部)
- 最優秀「まよいが」
- 書名『えほん遠野物語 まよいが』
作・京極 夏彦(原作 柳田 国男)/汐文社 - 大分県 別府市立上人小学校 3年 矢野 こはね
まよいがを読んだら、ようかいがたくさんでてきて、とてもふしぎな話でした。おばあさんが、そのまよいがの森にあやつられて、大きなおやしきに、目にみえないけどようかいがいるという話です。ちょっとふしぎで、こわいお話です。わたしだったらこわくておびえます。もし本当に出たらわたしは、どうしていいかわからなくなってしまって、おおなきしてしまうと思います。このお話は、おもしろいので、またこんどよみたいと思います。
小学校高学年(指定図書の部)
- 最優秀「悲しみのアンネ」
- 書名『庭のマロニエ ―アンネ・フランクを見つめた木―』
作・ジェフ・ゴッテスフェルド/評論社 - 沖縄県 うるま市立赤道小学校 5年 島袋 真
ぼくのえのだい名は、「悲しみのアンネ」です。ぼくのがんばったところやくふうしたところは、まずがんばったところは、えをほるところです。くふうしたところは、いろをのばしたり、いろづかいやかなしみをあらわしたことやひだまりをいっぱいかいたことです。そしてこのばめんをかいてとてもかなしくなりました。そしてこのばめんをかこうとがんばりました。
中学校(自由図書の部)
- 最優秀「心の涙」
- 書名『か「」く「」し「」ご「」と「』
作・住野 よる/新潮社 - 福岡県 大川市立大川東中学校 2年 古賀 さつき
とてもかきにくい本だったけど一番悲しみが大きかったのでその悲しみの大きさを水たまりで表現して、水たまりっぽく見せるためににじみぼかしという技法を使って青や紫、白で表しました。点描なども使って人などをぬりました。一番苦労したのは、シャボン玉をすけさせるのが難しかったけど後ろの色をうすくして少し入れたらすけさせることができました。
高等学校(自由図書の部)
- 最優秀「dystopia」
- 書名『ハーモニー』
作・伊藤 計劃/早川書房 - 熊本県立玉名高等学校 2年 長谷 海王
私たちは皆お互いを監視しながら過ごしていく。世界を、社会を良くする。そのために顔も知らない人同士で自分たちを縛って生きていく。どんなに便利な社会であっても、そうなってしまっては嫌だと思う。この物語を読んで最初に感じたのは、「気持ち悪い」という思いだった。その気持ちわるさを絵を見た人にも感じてもらえるようモチーフ、色合いなど工夫して表現した。
優秀 (小学校の部)
指定図書の部
- 優秀「もとのうみにもどすぞ」
- 書名『うみのそこたんけん』
作・中川 ひろたか/アリス館 - 鹿児島県 霧島市立宮内小学校 1年 堂園 陽凪
わたしは、うみぼうずがうみのみずをふんすいのようにはきだすところが、おもしろいとおもいました。うみぼうずは、うみのみずをからっぽにしたとき、みやうち小がっこうのせんだんのきぐらいにふくらんだのだろうとおもいました。わたしのおなかだったら、とっくにはれつしたきがします。うみのいきものいがいも、うみぼうずにちゅうもくしたいとおもったから、かもめやたいようもかきました。わたしもかけばよかったです。
自由図書の部
- 優秀「月夜のおさんぽ」
- 書名『ぎんいろのねこ』
作・あまん きみこ/小学館 - 長崎県 諫早市立北諫早小学校 1年 貞島 愛羅
おかあさんねこのどぶしろをおおきくかきました。まわりに、こねこを四ひきかきました。しろいコスモスを、ゆびでかくのがたのしかったです。えのぐをぬるのもたのしかったです。
指定図書の部
- 優秀「ガイコツおばけにびっくり」
- 書名 『きょうしつはおばけがいっぱい』
作・さとう まきこ/あかね書房 - 熊本県 八代市立太田郷小学校 2年 川端 彩愛
大きいおばけの目をこわいようにぐるぐるの目にしました。かみのけをにじ色にしました。こわいように男の子のひざにちをつけました。男の子は、いまおばけをこわがりすぎて口がふるえているところです。おばけのはを、こわいように、みどり色にしました。へびのおばけをこわいように、ナイフをかきました。
自由図書の部
- 優秀「ジャックと豆の木」
- 書名『ジャックとまめのき』
作・いもと ようこ/金の星社 - 佐賀県 多久市立東原庠舎中央校 2年 田代 常太郎
ぼくは、ジャックをつよそうに、赤とむらさきをつかってちょっとだけおにをびびらせる場めんをクレヨンでしました。そしておには、めだつようにしました。きばもちょっと小さいやつと大きいやつを絵にしました。つると草の色は、青とみどりでぬりました。つるを大きくみせました。
指定図書の部
- 優秀「色んなお化けがきちゃった!!」
- 書名『えほん遠野物語 まよいが』
作・京極 夏彦(原作 柳田 国男)/汐文社 - 福岡県 古賀市立小野小学校 3年 溝上 菜月
わたしは、おくざしきのひばちがある場面と、山人の家に入ったと思い、女ぼうがかけだす場面の2つの場面をかきました。がんばったところは、細かく絵をかきこんだところと、お化けを自分で考えてかいたところです。絵をかいている時、絵本の絵を見ていると、木に顔がついていて、木のお化けをいきなり思いついてかきました。それで色いろなお化けを思いついて、ほかのお化けも色いろとかけました。
自由図書の部
- 優秀「カリブの海」
- 書名『マジック・ツリーハウス(40) カリブの巨大ザメ』
作・メアリー・ポープ・オズボーン/KADOKAWA - 長崎県 佐世保市立相浦西小学校 3年 相原 里咲
わたしは、カリブの巨大ザメを描きました。くふうしたところは、サメの色です。サメの色は、あいいろにしました。わたしは、魚をいっぱい描きました。がんばったところは、こまかいところに色をぬるところです。わたしは、本当にはいない魚を描きました。本当は、カリブ海には、もっといっぱいの魚がいるだろうなあと思いました。
指定図書の部
- 優秀「こわいよ~」
- 書名『えほん遠野物語 まよいが』
作・京極 夏彦(原作 柳田 国男)/汐文社 - 熊本県 荒尾市立中央小学校 4年 上田 響
ぼくが、まよいがのお話の中でいちばん心にのこっているのは、しゅ人こうがにげる場面です。ぼくも、何かにおいかけられているような気もちになりました。おいかけられている時のこわい気もちが伝わるようにかきました。
自由図書の部
- 優秀「こんな深海魚がいたらいいな」
- 書名『ふしぎな深海魚図鑑』
作・北村 雄一/汐文社 - 沖縄県 豊見城市立伊良波小学校 4年 伊達 博仁
ぼくは、いろんな魚や虫や物を合体させてみたかったから、いろんなものを合体させた深海魚をかきました。ひからせてキレイにしたかったから太陽の光と島をかきました。マグマが大きい魚の下にぐつぐつおとをたてて黒いものをだしているようすをかきました。大きな深海魚は、大王イカとメガロドンとかめとちょうちんあんこうを合体させました。
指定図書の部
- 優秀「動きだす!人形たちの呪い」
- 書名『最後のゲーム』
作・ホリー・ブラック/ほるぷ出版 - 福岡県 古賀市立青柳小学校 5年 中野 惺太
ぼくは、人形クイーンの呪いでガイコツや大ダコがよみがえって、戦いをする場面を描きました。とくに工夫したところは、十字架の後ろに人形を少し見えるように描いたところです。点々ぬりで、十字架と人形の色をきれいに変えました。色ぬりで一番大変だったところは、ガイコツの一本一本の骨で、きれいに見えるように少しこゆめの色でぬりました。全体的に古さを表すために茶色や緑色、黒色で本物のよごれのように少しずつぬっていきました。
自由図書の部
- 優秀「異次元」
- 書名『ほんとにあった怖い話 2』
作・ほんとにあった怖い話委員会/朝日新聞出版 - 鹿児島市立東谷山小学校 5年 永山 慶至
ぼくが、この本を選んだ理由は一つでした。理由は、その題名でした。図書店に行くと、こわい話と書かれた本がたくさんありました。どれもこわそうでしたが、「本当にあった」と書かれていたので、いかにもこわそうだったからです。この本の内容は、会社員の話です。かいだんを上がると、だれもいないのです。そこには、目がなく、何もしゃべらない人がいました。ぜつ望してしゃがみこむと、前にもどっていました。血の気がひきました。
指定図書の部
- 優秀「人形の呪いに立ち向かう3人」
- 書名『最後のゲーム』
作・ホリー・ブラック/ほるぷ出版 - 山口市立嘉川小学校 6年 三輪 恵子
私は、この最後のゲームを読んですてられた人形に入った女の子のたましいが、かなしみや、うらみをもっていたと思いました。そして、3人の男女が夢の中でたくさんの人形ののろいにおそわれながら3人の友情が高くなっていくのでとてもいい本だと思いました。そのために色ぬりを工夫したり3人の勝つぞ、という気持ちから炎を出して、人形は悪いイメージをだして、こわさを出しました。そして人形と3人が戦っている所を出しました。
自由図書の部
- 優秀「怒った山猫とどんぐりたち」
- 書名『どんぐりと山猫』
作・宮沢 賢治/偕成社 - 福岡県 粕屋町立大川小学校 6年 岩本 芽依
どんぐりたちがけんかをしていて山猫がおこっている場面をイメージしました。工夫した所は、山猫を絵の具でてんてんぬりをした所です。山猫をおこったかんじにして、色もおこった暗い色で描きました。見てほしい所はどんぐりの表じょうを1つ1つ変えて描きました。
優秀 (中学校の部)
指定図書の部
- 優秀「宿敵との長い戦い」
- 書名『神々と戦士たちⅠ 青銅の短剣』
作・ミシェル・ペイヴァー/あすなろ書房 - 佐賀市立成章中学校 1年 一ノ瀬 陸
まず、この本は分厚い本で読みたくなかったのですが面白そうなので読みました。そして、内容は、主人公が黒いきしに追われながら妹を探す話です。海や山などとても広い範囲をぼうけんするのでかなり心にのこりました。絵を描く時、様々な風景を描きたいと思って四つ描きました。ひびが割れている手は死にそうな人が青銅の短剣を渡している様子です。周りの剣は、きしに追われている事を伝えたかったので描きました。難しかったです。
自由図書の部
- 優秀「迫り来る者」
- 書名『流れ行く者』
作・上橋 菜穂子/偕成社 - 佐賀市立城東中学校 1年 松岡 宗汰
この絵は主人公とその父が敵から逃げる時の様子を想像して描きました。手の中の兵士はその敵で、手は主人公の手です。そして父は病気で倒れてしまって、そのたましいがゆうれいとなって主人公に表れている様子も描きました。一番苦労したのは手をリアルにしたことです。
指定図書の部
- 優秀「横をみて、目をみている少女」
- 書名『ペンダーウィックの四姉妹 ささやかな奇跡』
作・ジーン・バーズオール/小峰書店 - 佐賀市立城東中学校 2年 吉永 みのり
私はなぜ、この本を読んだかというと、ささやかな奇跡というのがあってこういう本を選びました。この絵は、少女を横にしているのは奇跡が何かあったのかという表情をしているからです。桜のようなものが散らばっているのがきれいです。後ろの目は何か少女をむいています。少女の肌は重ねてぬり、耳はうまくかいているようにしています。点点はすごくカラフルなかんじでかいています。アルファベット文字があります。
自由図書の部
- 優秀「十字架を読んで」
- 書名『十字架』
作・重松 清/講談社 - 長崎県 佐世保市立日野中学校 2年 川口 晴音
私が本の中で心に残っている場面は、女性が郵便ポスト型の貯金箱に手紙を細かくちぎって入れていたところです。2本の手は、その女性と自殺した少年の両親の手で、その手の中にある貯金箱に手紙が入っていっているということで、少年に伝えたいことがあることを表しました。工夫した所は、首をつっている少年をななめ上から見たように描き、影をつけて立体感を出しました。
指定図書の部
- 優秀「小さな私の大きな力」
- 書名『賢女ひきいる魔法の旅は』
作・ダイアナ・ウィン・ジョーンズ&アーシュラ・ジョーンズ/徳間書店 - 福岡県 築上町立椎田中学校 3年 市川 寛子
私がこの本を読んでまず表したかった事は、主人公エイリーンの心情です。能力も才能も自分には何一つ取り柄がないと思っていたエイリーンが旅に出ることになり、幻想的な世界の中、ピンチを切り抜け自分の本当の力を知っていくエイリーンに感動し描きたいと思いました。そして物語の素晴らしい世界観をぎゅっと一つにして力強く描きました。グラデーションや動物を描くのが大変でした。一つ一つの絵にちゃんと意味を込めました。
自由図書の部
- 優秀「沼」
- 書名『女王はかえらない』
作・降田 天/宝島社 - 沖縄県 沖縄市立コザ中学校 3年 中根 可奈子
私は昨年も同じ本で感想画を描きましたが、その時は思うように描くことができなかった為、今年も挑戦してみました。背景は汚れた水をイメージし、真ん中に主人公を描きました。クラスメイトと主人公をつなげている物を髪の所にそれぞれ描き、色の輪や顔からでているしぶきやもやは感情の変化を表しました。この本を読んだ時に、主人公の内側を描きたいと思ったので、表情を描くのに苦労しました。
優秀 (高等学校の部)
自由図書の部
- 優秀「想像力」
- 書名『七つの黒い夢』
作・乙一 他/新潮社 - 熊本県 熊本信愛女学院高等学校 1年 豊住 茉奈
描いた絵から花やカレーのにおいがしたりする息子を持つ母親が自分の子供の頃の経験から息子の想像力を否定し、普通にこだわるあまり、息子だけでなく自分も傷つけてしまう話です。子供の想像力の豊かさを象徴する花をいっぱいに描き、大人になるためにそれを壊さなければいけないことを、ひび割れを入れ表現しました。
自由図書の部
- 優秀「姉を追って」
- 書名『少年時代』
作・池永 陽/双葉社 - 沖縄県立与勝高等学校 1年 屋富祖 七海
この絵はラストの主人公の心情を表現しました。鯉は地味であるが美しさを放つ主人公の姉、橋は崩れ落ちていく日常、鰯は主人公の心にのしかかっていた弱みや重荷を表しています。途中まで昭和の冒険に満ちあふれた少年時代だったのが一変して、大人の事情による三名の親友との別れ、担任との別れ、そして最愛の姉の心中、という負の連鎖が私にとって読んでいてとても辛くなりました。特に最後、姉を呼んで、橋から凍死確実の冬の川へ身を投げ込む主人公の少年の姿が強烈だったため、その少年の心情を表現しました。
自由図書の部
- 優秀「魔の住人」
- 書名『怪人二十面相』
作・江戸川 乱歩/ポプラ社 - 沖縄県立知念高等学校 2年 屋嘉 銀河
私が、怪人二十面相を読んでいて、一人の人物なのにどんな変装でも出来るので、怪人二十面相の顔を多様な種類のお面を持っているという意味で、出来るだけたくさんの色を使って、また、普通の人ではないという意味を込めて、恐怖感や神秘的な感じが出る絵になるように工夫して色塗りをする作業が一番難しかったです。また、絵の中心にいる怪人二十面相の周りにいる鳥やロボットや三人の妖精は、絵の中心に描かれている怪人二十面相が普通の人間では無いということを表現するための工夫の一つです。
自由図書の部
- 優秀「ノイズ」
- 書名『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
作・フィリップ・K・ディック/早川書房 - 沖縄県立読谷高等学校 2年 島袋 紗奈
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?という題に対して、この絵のコンセプトは「電気羊が最後に見た夢」です。物語の中で殺される羊が最後にどんな光景を見たのかを想像して、私なりに表現してみました。また、この本を読み終えた後に感じた喪失感や虚無感を、金属の冷たい質感や町の色づかいなどで表してみました。この本のハードな世界観のほんの一部だけでも伝えることができたなら幸いです。
自由図書の部
- 優秀「委ねられし運命」
- 書名『ルーンの子供たち 第2部「DEMONIC」』
作・ジョン・ミンヒ/宙出版 - 熊本県立大津高等学校 3年 村山 千華
生まれた瞬間に悪魔から秘密の言葉を授かり、己の運命を悪魔に委ねるかわりに無限の才能を与えられるという天才の血筋「デモニック」。主人公ジョシュアは巨大な陰謀にまきこまれながら、悪魔に委ねられた己の人生をどう生きるか。
自由図書の部
- 優秀「君との時間」
- 書名『新訳 思い出のマーニー』
作・ジョーン・G・ロビンソン/KADOKAWA - 大分県立日田三隅高等学校 3年 山本 裕也
私はこの作品を描いた時、小説の内容と私のイメージしたものが表現でき、良い作品が出来たと思いました。この作品に登場する少女が男の子だったらどうなっていたかを想像し、この作品を描きました。男の子と女の子を対象的に描いて、気持ちが交わるのをイメージしてみました。この小説の中の物語を全て描けたと思いました。